和歌 さくらの花 しきしまの やまとごころを人とわば あさひににほふ 山ざくら花 本居宣長(1730~1801) 江戸時代の国学者 「敷島(しきしま)の」 やまとごころにかかる枕詞 「やまとこごろ」 大和心... 2024.03.31 和歌
和歌 ナムアミダブツ 仏とも 鬼とも蛇とも分らねど 何になろうと 南無阿弥陀 (木喰五行上人) 「称名(しょうみょう)」 阿弥陀仏の名号である 南無阿弥陀仏を称えること 「未生以前の面目」 禅公案 未だ... 2023.07.07 和歌
和歌 織姫(おりひめ)星 龍(たつ)の馬(ま)も 今も得てしかあをによし 奈良の都に 行きて来(こ)む為 (万葉集・巻第五・雑歌・旅人) 「龍の馬」 八尺以上の馬を龍という 「あをによし(青土よし)」 奈良の美称 ... 2023.06.13 和歌
和歌 夏衣(なつころも) 春過ぎて 夏来(きた)るらし白栲(たへ)の 衣乾(ほ)したり 天(あま)の香具山 ( 万葉集 雑歌) 藤原宮御宇天皇代 持統天皇(在位690~697) 天皇の御製歌 「栲(たへ)」 楮(こうぞ... 2023.04.29 和歌
和歌 夢(ゆめ) さくら花 ちりぬる風のなごりには 水なきそらに 波ぞ立ちける (古今和歌集・春歌・紀貫之) 「亭子院歌合歌」 「なごり」に 名残りと余波(なごり)をかける 吹く風が桜の花を散らせて ... 2023.01.24 和歌
和歌 春の夜(くらぶ山) 梅の花 にほふ春べはくらぶ山 闇(やみ)に越ゆれど しるくぞありける (古今和歌集・春歌・紀貫之) 「くらぶ山にてよめる」 くらぶ山で詠んだ歌 梅の花が咲き匂う春のころは 暗いくらぶ... 2023.01.15 和歌
和歌 霞(かすみ)の里 霞(かすみ)立ち 木(こ)の芽もはるの雪降れば 花なき里も 花ぞ散りける (古今和歌集・春歌・紀貫之) 「雪の降りけるをよめる」 雪の降ったのを詠んだ歌 紀 貫之 古今集の代表歌人かつ中心... 2023.01.12 和歌
和歌 立春(二)藤原高子 雪のうちに 春は来にけり鶯(うぐひす)の こほれる涙 今やとくらむ (古今和歌集・春歌・二条后) 「二条后の春のはじめの御歌」 二条后(藤原高子)が春の初めに お詠みになった歌 雪がま... 2023.01.02 和歌
和歌 立春(一)紀貫之 袖(そで)ひちて むすびし水のこほれるを 春立つ今日(けふ)の 風やとくらむ (古今和歌集・春歌・紀貫之) 「春立ちける日よめる」 立春の日に詠んだ歌 四季を詠み込む 夏に袖が濡れる... 2023.01.02 和歌
和歌 西行円寂の報に接して詠む 紫(むらさき)の 色と聞くにぞなぐさむる 消えけん雲は かなしけれども (藤原定家・拾遺愚草) 西行の円寂(僧侶の死をいう) の報に接してよむ 「上人(しょうにん/僧侶の敬称)先年詠、願は... 2022.12.24 和歌
和歌 霞(かすみ)を 吉野山 梢(こずえ)の空の霞むにて さくらの枝も 春知りぬ覧(らん) (西行・聞書集) 旅に生き、桜を愛した 西行法師の歌です 聞書集 聞きつけむに従ひて書くべし 吉野山の 梢の上... 2022.12.20 和歌
和歌 紀貫之 冬花(三) 白雪の 降りしく時はみ吉野の 山下風(やましたかぜ)に 花ぞ散りける (古今和歌集・賀歌・紀貫之) 「冬」 「雪」を「花」に見立てる 白雪が降りしきるときには 吉野山の麓を吹く風... 2022.12.11 和歌
和歌 夏風(なつかぜ) 夏山の 夕下かぜの涼しさに ならの木(こ)かげの たたまうきかな 西行(1118~1190) 山家集 旅に生き、桜を愛した 西行法師の歌です 「夕下風」 夕方に木陰を吹いてくる風 「たたま憂... 2022.08.02 和歌
和歌 花の下にて 願(ねがは)くは 花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の もちづきのころ (西行・山家集) 旅に生き、桜を愛した 西行法師の歌です 「如月」は陰暦2月 「望月もちづき」は満月 ... 2022.05.29 和歌
うたこころ 茜雲(あかねぐも) 夕暮れは 雲のはたてにものぞ思う 天(あま)つ空なる 人を恋ふとて (古今集・恋一・読人不知) 「雲のはたて」は 「雲の涯(はて)」 ... 2021.01.19 うたこころ和歌
うたこころ ハッピーバースデー 🎂 夕暮れは 雲のはたてにものぞ思う 天(あま)つ空なる 人を恋ふとて (古今集・恋一・読人不知) 「雲のはたて」は 「雲の涯(はて)」 ... 2020.12.27 うたこころ和歌
うたこころ メリークリスマス 🎄 恋しとは さらにも言はじ下紐の 解けむを人は それと知らなむ (後撰集・恋三・在原元方) Merry Christmas !🎄 2... 2020.12.24 うたこころ和歌
うたこころ 古今和歌集〜鹿(しか)/夕づく夜小倉の山に鳴く鹿の.. 夕づく夜 小倉の山に鳴く鹿の 声のうちにや 秋は暮るらむ (古今集・秋下・貫之) 「鹿」 「秋鹿」ともよまれました ... 2020.11.27 うたこころ和歌
うたこころ 後撰集〜時雨(しぐれ)/神無月しぐれとともに神無備の.. 神無月 しぐれとともに神無備(かみなび)の 森の木(こ)の葉は 降りにこそ降れ (後撰集・冬・読人不知) 「時雨」は 晩秋から初冬にかけて降るにわか雨 ... 2020.11.26 うたこころ和歌
うたこころ 万葉集〜露霜(つゆしも)/秋さればおく露霜にあへずして.. 秋されば おく露霜にあへずして 都の山は 色づきぬらむ (万葉集・巻十五) 「露霜」は いわゆる万葉歌語のひとつ すぐ霜になり... 2020.11.22 うたこころ和歌
うたこころ 後拾遺集〜白河関(しらかわのせき)秋/都をば霞とともにたちしかど.. 都をば 霞とともにたちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関 (後拾遺集・羇旅・能因) 中古三十六歌仙の一人 能因の有名な和歌です 白河の... 2020.11.11 うたこころ和歌
うたこころ 千載集〜白河関(しらかわのせき)雪/東路も年も末にやなりぬらむ.. 東路(あづまぢ)も 年も末にやなりぬらむ 雪降りにけり 白河の関 (千載集・羇旅・印性) 白河関は陸奥(みちのく)の歌枕 今の福島県の白河市で ... 2020.11.02 うたこころ和歌
うたこころ 万葉集〜沫雪(あわゆき)/沫雪のほどろほどろに降りしけば.. 沫雪の ほどろほどろに降りしけば 平城(なら)の都し 思ほゆるかも (万葉集・卷八) もうすぐ雪の季節ですね 今日も ... 2020.10.27 うたこころ和歌
うたこころ 古今和歌集〜有明の月/今来むと言ひしばかりに長月の.. 今来むと 言ひしばかりに長月の 有明の月を 待ち出でつるかな (古今集・恋四・素性、百人一首) 「有明」とは 月が空に残っているうちに夜明けになること ... 2020.10.18 うたこころ和歌
うたこころ 源氏物語〜十六夜(いざよい)の月/もろともに大内山は出でつれど.. もろともに 大内山は出でつれど 入る方見せぬ いさよひの月 (源氏物語・未摘花) 十六夜の月は、中秋の名月(十五夜)の翌日、 月の出が遅れはじめる (そのため... 2020.10.11 うたこころ和歌
うたこころ 堀河百首〜玉響(たまゆら)/かきくらし玉ゆら晴れず降る雪の.. かきくらし 玉ゆら晴れず降る雪の 幾重つもりぬ 越の白山 (堀河百首・師頼) 玉響(たまゆら)とは 「ほんのわずかな間」の意味 たまゆら‥美しい言... 2020.10.08 うたこころ和歌
うたこころ 新古今和歌集〜玉響(たまゆら)/玉ゆらの露も涙もとどまらず.. 玉ゆらの 露も涙もとどまらず 亡き人恋ふる 宿の秋風 (新古今集・哀傷・定家) 玉響(たまゆら)とは 「玉と玉が触れ合う時のようにほんのかすかに」 「ほんのわずか... 2020.10.08 うたこころ和歌
うたこころ 古今和歌集〜東雲(しののめ)/東雲のほがらほがらと明けゆけば.. 東雲(しののめ)の ほがらほがらと明けゆけば おのがきぬぎぬ なるぞかなしき (古今集・恋三・読人不知) せつなくて美しい歌です 今日も ... 2020.10.04 うたこころ和歌