西行円寂の報に接して詠む



 紫(むらさき)の   色と聞くにぞなぐさむる 消えけん雲は   かなしけれども
(藤原定家・拾遺愚草) 西行の円寂(僧侶の死をいう) の報に接してよむ 「上人(しょうにん/僧侶の敬称)先年詠、願はくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃、今年十六日望日也」 「紫雲(しうん) 念仏行者の臨終のとき 仏が乗って来迎(らいごう)するという雲 紫雲がたなびいて 仏が来迎して極楽往生されたことに なぐさめられるの 消えてしまった雲は悲しいけれど Photo by Mak💛💙 on Unsplash

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