母衣(ぼろ)




母衣と書いてぼろとよみます
武士が戦(いくさ)で背負っていた
矢を防ぐふくらませた袋のようなもの

武士は母を背負って戦いました

矢が刺さったぼろを手に武士は
こころ痛めたのかしら

ありがとう
痛かったね ごめん


亡き母をおもうわたしのこころも

ありがとう
...ごめん

ごめんはいいよ
母の声がきこえます

ちいさくうなづいて..ごめん


ほほえむ遺影をみあげて
おもい なおすの

ありがとね

ぼくの背中で
寝たいだけ寝てていいんだよ

暖かくして

おやすみなさい



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